ヨーロッパ、中近東はアエロフロート、ロサンジェルスは大韓航空

日本人は(ま、日本人だけではないが…)自分で意識しない人種差別意識に、自ら強く縛られている。
それがキレイに現れるのが、日本から海外へ行く時の航空会社の選び方に、差別があるってこと。
日本人だからというので、海外の航空会社よりも日本航空や全日空を選ぶ。
これは、日本語も通じるし、日本的なサービスもあるので、何でもかんでも心配する日本人として、特に間違ってはいない。
でも、わざわざ他の航空会社よりも高い金を払って、それだけの見返りがあるかというと、そんなものはないよね。
もともと日本出発だから日系航空会社の料金が高いだけなんだから。
それに対して、海外で切符を買う時は、日系航空会社はガッカリするほど安いものだ。
これは他の国でも一緒で、インドでエアインディアを買うと高いし、タイではタイ航空は一流会社で高い。
どこでも、ある国の航空機はその国の人が多く使うので、人気があって、値段も高いってだけだ。
ただそれだけのことなので、日本人が日系の航空会社を使うのは、ちっとも頭を使っていないっだけだ。
(会社の金でなく)自分の金を使って切符を買うのに、自分の中のつまらない偏見で金を損していては、もともと海外個人旅行はできない。
海外個人旅行とは、自分の中の固定観念を捨て去ることから始まるのだからね。
その日本人の差別意識が出るのが、「大韓航空はキムチの臭いがする」とか「中華航空はギョーザの臭いがする」とか「アエロフロートはボルシチの臭いがする」とかいう噂だ(後の2つは僕が今作ったんだけどさ♪)。
実はこの中には、韓国人、中国人、ロシア人に対する差別意識が現れているんだ。
でも、それをいうならば、外国人から「日本航空はナットウ臭い」と言われても反論できないだろう(笑)。
ま、海外個人旅行では、切符は安くて便利なのが一番だ。
とすると、ヨーロッパ、中近東方面へ旅をするには、アエロフロートが一番だと言うことになる。
アエロフロートは、モスクワを起点にして、ヨーロッパや中近東の主要都市へ多くのフライトを持っている。
ということは、個人旅行で最も大切な、「オープンジョー」が簡単に組めるんだよ。
念のために説明しておくと、「オープンジョー」というのは、到着地と出発地を別の都市にして切符を作ること。
ヨーロッパだと、日本からロンドンに入って帰りはローマから、とかね。
ヨーロッパや中近東の旅では、一度訪れた町へわざわざまた戻ってくるというのは、時間的にもルート的にも無駄なので、オープンジョーで組むのが合理的だ。
飛んでいる都市が多くて、オープンジョーが組みやすいだけで、アエロフロートはとても有利なんだよ。
他の航空会社でも同じような切符は作れるが、どの航空会社も、基本的には、自分の国の主要都市をハブにしている。
ということは、エールフランスだったら、パリを基点にして多くの航空路線を持っている。
だから、エールフランスを使ってオープンジョーを組むと、一度パリで乗り換えて、別の都市に飛ぶことになるのが普通なんだよ。
これは、乗り継ぎが面倒で、時間もかかる。
その点アエロフロートは、モスクワを起点にしているので、無駄なフライトがないんだね。
まあ確かに、乗り継ぎに時間がかかる場合もあるが、本当に長く待つ時は、モスクワの空港でビザを取って、モスクワ見学して時間を潰すこともできるんだしね(ちなみに、西アフリカ旅行の帰りに、僕はこれをやりました♪)。
中近東で言えば、アエロフロートはほとんど毎日イスタンブールへ飛んでいるし、回数は少なくてもカイロへも、アンマンへも、ダマスカスへも、ベイルートへも、飛んでいるから、うまく組み合わせると、とても便利に旅が出来ることになる。
モスクワから、ヨーロッパのほとんどの都市に跳んでいる。
しかも、アエロフロートは切符の値段が安い!
2004年の3月中の料金だと、ヨーロッパ、中近東の2ヶ月以内のオープンチケットが6万円から7万円だ。
以前は、アエロフロートのアフリカ便があって、ぼくはそれで、東アフリカのナイロビへも、西アフリカのダカールへも、飛んだことがある。
最近アフリカ便がなくなったようだが、アエロフロートはしょっちゅうルート変更をするので、いつ再開するかわからない。
常に気に留めておいたほうがいいだろう。
なお、アエロフロートの総代理店「プロコエアサービス」のサイトで、料金も、時刻表もチェックできるので確認してみてください。
「プロコエアサービス」 → http://www.proco-air.co.jp/
また、成田からロサンジェルスへは、大韓航空が有利で安い。
さらに、バンコクへは中華航空、エアインディア、バンクラデシュ航空が、安い上に、日本を朝出発してバンコクの到着時間が午後で、一日が十分に使える上に、とても安心で、身体にもいい(2004年2月現在)。
これを、わざわざ米系航空会社なんかを使って深夜にドンムアン空港へ着いたら、空港で寝たり、高いホテルに出迎えを頼んだり、深夜不安な気持ちでバンコクへタクシーで向かったりと、ぼろぼろになってしまうよ。
前にも書いたが、航空券を選ぶ時に大事なのは、値段が安いこと、到着時間が便利なこと、これがたいせつだった。
でも、ヨーロッパ中近東ではオープンジョーが自由に組めることも大事なんだよ。
こういう基本的なことを考えていると、アエロフロートはとても使えるんだけれど、それを妨害しているのが、心の中の差別意識だというお話でした。

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